多事雑言

日常の出来事などについて、無責任に記述していきます。

ゲス不倫宮崎議員の辞職会見について

国会議員の育児休暇取得をぶち上げたものの、

妻の出産直前に女性タレントとの不倫を報道された自民党の宮崎謙介衆院議員(35)=京都3区=が、

辞職すると会見で明らかにした。

http://mainichi.jp/articles/20160213/k00/00m/040/029000c

全文は 

blogos.com

 

これは何のための会見なのか?

おそらくは「保身」のための会見だろう。

この「保身」には2つある。

1.宮崎議員の再出馬に向けての保身

宮崎議員は

一から出直して、いつの日かまた、私の理想と実現したい政治を追い求めることが出来る資格を与えて頂けるように出なおしてまいりたいと思います。

と、もういつになるかは別にして政界への再復帰に意欲を見せている。

そのためには、「議員辞職で禊を済ませ」、これ以上の追求から逃れる必要があった。

この問題を引っ張れば、何が出てくるのか分からない、叩けば埃が出る人の発想だ。

同僚議員もこの男がチャラいと答えている。

 同期の大久保三代衆院議員は、「チャラい男」という。

宮崎謙介こんどは「議員辞職パフォーマンス」いったん辞めて次の選挙に出馬? : J-CASTテレビウォッチ

 

そして、

 田崎氏は「宮崎さん自身が党内で“チャラ男”と呼ばれていたらしいんですよ。チャラチャラして…」とあきれるように伝える

田崎史郎氏、育休・宮崎議員に「党内で“チャラ男”…同情している議員は誰もいない」:イザ!

 もう、救いようがない。

しかし、一度味わった議員というおいしい職業にはしがみつきたい。

それであれば、一旦退却することで今後の政界復帰に繋げたいと思ったのだろうか。

2.金子議員の保身

妻の金子恵美議員との病室でのやりとりなるものも報道されるようになってきた。

妻:「やり直す気はあるの?」
夫:「気はある」
妻:「じゃあ、恥をかいてきなさい。しっかりしなさい」 

(妻、夫は加筆)

宮崎謙介こんどは「議員辞職パフォーマンス」いったん辞めて次の選挙に出馬? : J-CASTテレビウォッチ

私はこのやり取りの一部に違和感を覚えた。

やり直す気の有無はともかく、「じゃあ、恥をかいてきなさい。」の部分に注目したい。

これは、妻としてはというより、一国会議員として面目を潰された金子議員が、

宮崎議員にそれなりの落とし前をつけてきたら許してやらなくもないと聞こえる。

妻としてなら、夫の禊という側面はあるものの、これ以上騒ぎを大きくすることを

それほどは望まないのではないかという想像から考えた。

しかし、妻は国会議員である。

この不甲斐ない旦那に引きずられて議席を失いたくはないだろう。

そのためには、少なくとも夫が謝罪会見なり釈明会見を開くことで、

一定の幕引きを図りたかったはずだ。

だから「じゃあ、恥をかいてきなさい。」なのである。

この処理の方法では、ある意味金子議員の株があがる。

出産直前に不倫してしまう夫を許してしまう、度量の広さを見せつけることになるからだ。

現に、こんな反応をする人が居た。

blogos.com

意味不明だ。

 

会見の内容を見てみよう

経緯の説明

不倫相手の女性タレントとは、今年1月4日の国会の開会日に、

着物の着付けをしてもらったことで初めて出会ったそうだ。

その後、SNSでメッセージ丁寧なメッセージを頂きました。そこから連絡のやりとりが始まりました。

 と、女性から連絡を取ってきたのだという趣旨のようだ。

当初、これをハニートラップだなどと言っている人も居たと思うのだが、

内容は不明だがメッセージをもらっただけで、結婚してしかも妻が妊娠している状態の時に、

舞い上がってしまう所にこの男の軽さが現れている。

お会いしたのは3回だと記憶しております。京都でお会いしたのが最後です。 

 つまり1ヶ月で3回会っている。週1のペースだ。

これも、妻が妊娠してしかも本人曰く、

実は大変な出産でございました。

 という状況で、よく週1で会ってたものだと開いた口がふさがらない。

この後育児休業がどうのこうのと言う話をするのだが、もうこの男が育児休暇について

何を語ろうとも全く聞く価値はない。

少し行を飛ばす。

 私は高い志をもって国政にチャレンジし

 へえ、高い志をもって国政にチャレンジし、国会でナンパしてたんだよな・・・。

しかしながら、"信なくば立たず"。 

 安倍首相の発言をそのまま流用してきた。自分の言葉はないのか?

そして議員辞職を表明した。

そして、その直後にこう言った。

一から出直して、いつの日かまた、私の理想と実現したい政治を追い求めることが出来る資格を与えて頂けるように出なおしてまいりたいと思います。 

 次があると思うなんて、なんてポジティブな男なんだ。(皮肉)

恐らく何かあるたびにこの人には「妻が出産直前に不倫密会をして国会議員を辞職した男」という

不名誉な肩書がついてまわるはずだ。

いくら日本人が忘れっぽい人種だとしても、まず女性票、無党派層の取り込みは不可能だろう。

さらに、こんな男を組織として担げるはずもないので、組織票も期待できない。

つまり、次は限りなくないのである。

 

議員辞職の理由について

国会議員としては、言ったことと、やっていることが一致をしないというのは、政治家としてのもっとも大事な原則からはずれてしまった 

 育児休暇取得をぶちあげて、裏で不倫をして楽しんでいたのだ。

政治家としてというより人として間違っている。

当初、多くの方から「踏ん張れ」といわれました。 

何人の多くの方なんだろう?

踏ん張ることでセンテンススプリング砲がまた火を吹くはずだ。

なんせ、会見の最後のほうで「今回、週刊誌に書かれた以外にも別の女性もいたのか?」という問いに

否定は致しません。  

 と答えたのだから。

こんな小物議員のために自民党が緩みきっているという印象を持たれるのは、

自民党にとってマイナスでしかない。

まあ、いろんな考えの人がいることは否定出来ないので、

本当に「踏ん張れ」と言った人もいるかもしれない。

しかし、それはごく少数の意見だろう。

 

妻に対して

夫として、まずは妻に対して、一生涯をかけて償っていこうと思っております。

 まあ、離婚しなきゃね・・・。

あ、離婚したら慰謝料取れるからそれこそ、子が成人するまでは養育費を払い続けるでしょうな。

 

育児休業取得宣言について

時代は変わっている。現実は、20代、30代、40代、子育て世代は、切実な思いでやっている。  

というが、現実は結婚すらできない非正規雇用の30代、40代男性は溢れている。

育休以前の話なのだ。

育休を論じられる人というのは、比較的恵まれた人だと言っておきたい。

子育て支援に向き合っている中で、やはり女性にだけ「働け、産め、育てろ」と押し付けるのは、なかなか難しいところがある。

と言いつつ、不倫をして妻を放置しておいたのだからこの発言に対して全く共感できない。

もちろん一般的な意見として、女性に育児を押し付けるというのはよくないということは分かる。

当初の対応についての質問

おそらくセンテンススプリングの直撃に「知らない」と言ったことについてだが、

人として動揺してしまって、とっさに嘘をついてしまった 

 のだそうだ。

しかし、センテンススプリングの動画映像を見る限り動揺しているようには見えなかった。

うまくごまかして逃げたいとしか見えなかった。

自分で全文を意識しながら書いていないので(思い付きで書いている)、びっくりしたのだが、

事実、この後こう言ったのだ。

「さらに言いますと、私はその時に、「どうにかしてごまかせないものだろうか」と考えてしまいました。」

お互いが黙っていれば大丈夫だからと思ってしまった。

完全にごまかす気満々だったのだ。

そりゃ、センテンススプリングさんを勢いづかせてしまう。

だって、まだあるよって自分で言ってるようなものだからだ。

また「今回の女性以外にも関係を持ったことは?」という問いに

その他の女性のことでございますが、これまで私も35年間生きてきた中で本当に恥ずかしい限りですが、いろんな方々を傷つけてきたということはあったと思います。

 まあ、これだけではよく分からないので、

それは結婚した後のことを言っているのか。」という問が続いたのだろう。

そして、その答えに驚くとともに、まあこんなものかとも思ったのである。

その答えとは、

女性ということであれば、否定は出来ないところであります。申し訳ございません。

 あちゃー。これは期待通りだけど、ゲスい。

そして、議員辞職と再起に関して

要約すると、まだ未練タラタラでいつか議員として戻りたいという話だった。

ちなみに奥さんである金子議員は「政治家としての自覚が足りない」とは言ったものの、

議員辞職しろとは言ってないそうだ。

しかし、最初にも書いたように、この会見は2人の保身のための会見なのだ。

その保身の効果を最大限に引き出そうと思ったら、議員辞職ぐらいのことを言わないと

収まりがつかないというの想像に難くない。

宮崎議員を辞職させることで金子議員の支持を盤石に固める効果を高められるからだ。

党の幹部の皆様にもご相談を申し上げましたところ、大変寛大なお沙汰を出していただき、「最後はお前に任せる」とおっしゃっていただきました。最後の最後まで迷いました。 

これも自民党としては正直どうでもよかったのだろう。

与党幹部もこんな小物議員の問題に付き合っている暇はない。

甘利大臣辞職の時に安倍政権支持率は下がらなかった。

今回の不倫騒動が政権支持率に大きな影響があるとは思えない。

しかし、株価は1万5千円を割ったのだ。1月から約20%の下落だ。

安倍政権は経済の問題を解決することによって支持率を上げたかったはずだったのに、

経済状況が不安定すぎて、ついにマイナス金利政策を取ったものの

その効果はわずかで、黒田バズーカも不発に終わったのだから、そちらのほうが気がかりなはずだ。

 

会見に戻ると、その後は日本の閉塞感をなんとかしたいとか、

自民党でやっていきたいという自身の未練を表明したのであった。

 

今回このようなことになってしまった理由について、宮崎議員は、

一言で申し上げると、私自身の非常に未熟な、人間としての欲が勝ってしまったということだと思っております。  

 と、欲望のおもむくままの行動だったことを認めたが、言われなくても分かってる。

渦中の女性と、宮崎議員のどちらから誘ったのか?という点については、

それは記憶をたどりますと、おそらく私だったのではないかと思います。

 と、もうハニートラップなんて、ハニートラップだと思いたかっただけとしか解釈できない。

そして、その後気になることを言おうとして口をつぐんだ。

そして、バレンタイン以降・・   

 え?バレンタインってこの先の話じゃ・・・?

バレンタイン以降に何をしようとしていたんだ?

 

結果的に、育児休業のような状態になったことについて

おもしろいことを聞くものだ。

そこにつきましても正直な話、プランは未定なんですけれども。まぁ深く考えているわけではありませんが、妻も大変な状況ですので。今回のことで本当に心労をかけてしまっているので、謝罪の意味を込めて出来る限りサポートをしていきたいと思っています。  

 まあ、ある意味休業し放題。誰にも何も言われず育児に専念できるではないか。

ある意味結果オーライだ。(皮肉)

 

一部報道で、宮崎議員が今回の報道について「ハニートラップ」といっているとされが、それは本当か?

については、

私自身の方で、気を持たせるようなこと、コミュニケーションを取ってしまったことは否定いたしません。  

 誰だ、今回の問題がハニートラップだと言って擁護しようとしてた奴らは?

むしろ、自分から仕掛けに行ったのではないか。

 

出産に立ち会い

わが子の顔を見て、最初に喜びと同時に罪悪感を感じました。  

そうなのだが、これもにわかに信じがたい。

むしろ、妻の金子議員は子育てに手一杯になる。

であれば、さらに不倫相手と遊んでしまおうと思っていたのではないだろうか。

(そこまで考えるのは穿ちすぎだろうか?)

 

やはり、今回の辞職会見についてはベースは保身にある。

保身のための辞職と見るのが自然だ。

 

政治評論家の森田実さんは「不倫は不道徳で国民の批判を受けるだろうが、政治と直接関係がなく、辞職すべきではない。針のむしろかもしれないが、議員の責任を果たし、時間をかけて信頼を回復するのが本道。あしき先例になる方が問題だ」と懸念を口にした。

http://mainichi.jp/articles/20160213/k00/00m/040/029000c

まさに、その通りで不倫は不道徳で、しかも妻の妊娠出産の時期というタイミングでは批判しかされない。

このまま針のむしろ状態で議員を続けることもできた。

しかし、それで通用するのは、余程の影響力を持つ議員か、

全く注目に値しない議員のいずれかだろう。

残念ながら宮崎議員は、自らぶち上げた育休宣言によって急に注目を集めてしまい、

その意味では議員本人にとっては不幸だったのだろう。

しかし、何度も言うがこれは「保身」のための行動だ。

「議員の責任を果たし、時間をかけて信頼を回復する」事よりも夫妻の保身が大事なのだ。

だから辞職するに至ったのだ。

以上ゲス不倫宮崎議員の辞職会見について無責任に論じてみた。

 

育休と今回のスキャンダルは別問題では?

これもよく聞く論調だ。

確かに育休を取る男性が、長い休暇を得てあわよくば羽根を伸ばして遊んでしまおう

ということはないだろう。

しかし、本当に育休が欲しい男性は、特に一般企業に勤める男性は制度があれば淡々とそれを使うだけだ。

不幸にしてそのような制度がない会社に勤務する人も、何かの形で折り合いをつけ、

全日休業することでフルに育児には関われないかもしれないが、

恐らく精一杯どこかで育児に関わろうとするだろう。

国会議員は「何かの形で折り合いをつけ」るのが難しいかもしれないが、

それにしても、全日休業すること以外にも育児への関わり方はあるはずだ。

また、一般人と国会議員で同列に育児休暇を論じて良いのかという問題はある。

特に女性議員の産休を認めないなどという意見の人は少ないと思う。

しかし、その地域を代表する議員が理由としては真っ当ではあるが、

一時的にでもその役割を果たせないということに違和感がないわけではない。

女性議員ですらそのように見られるのだから、男性議員なら尚更議論の対象になるはずだ。

 

男性国会議員が育児休暇を取れれば、民間にもそれが広がるというのは、

議員の思い上がりだ。

国会議員は本会議などを欠席しても議員歳費はカットされない。

民間企業なら有給休暇があるではないかと言われるかもしれないが限度がある。

さらに言えば正規雇用であれば有給休暇はまだ使えるのだが、

非正規雇用が有給休暇を使うのは非常にハードルが高い。

例えば派遣社員にも有給休暇は認められている。

法律的には認められているが、実際には何日前までに申請しなければならないとか、

(まあ、これは周りに迷惑をかけないという意味では分かるが、

例えば正規雇用の人が風邪などで休んでも有給を使えるが非正規ではこれはできない)

派遣元の会社が変わったら有給はクリアされるとか、(まあ、正規雇用でも転職すればそうなんだけど、

非正規の派遣元が変わるのとは意味合いが違うしな・・・。)

同じ派遣元でも仕事と仕事の期間が1ヶ月以上になるとクリアされるとか、

同じ派遣先に半年以上勤務しないと有給が付与されないというのはある。

(これも正規雇用でも半年以上勤務しないと有給が付与されないというのはあるが、

非正規雇用の場合、そもそも契約が細切れで半年契約なんてほぼない。

結果的に契約を更新して半年以上いるということならある。)

それ以前に、非正規雇用が産休などと言った瞬間に契約解除になる。

つまり職を失うのである。

そんな人達がいるんだということを、このゲス不倫議員は考えたことがあるのだろうか?

プリントください

公立高校を受験する人ははもう少しで試験だろう。

地域によって違いはあるが、2月下旬から3月中旬に行われる。

国公立大学の2次試験も前期日程が近い。

多くの人は過去問をやったり、その類題などをやったりしていることだろう。

その問題を自分で準備する生徒もいれば、塾の講師に丸投げする生徒もいる。

日頃授業を担当している講師ならば、ある程度弱点を把握しているので、

これをやってみたらと問題を渡すことができる。

あるいは、自分でここが弱点だと分かっていてそこを潰したいという生徒もいる。

ピンポイントでこの単元の問題がほしいと言ってくる。

それは素晴らしいとは思う。自分の弱点を知っているというのはよいことだ。

前に講師に丸投げと書いたが、どんなことをやったらよいのか分からないという生徒もいるので、

講師に選んで欲しいというのも分かる。

それは構わない。その為に指導者がいるのだから。

 

ところで、問題を解きっぱなしにしてないですか?

過去問と全く同じ問題は出ないかもしれないが、まずは過去問で扱ったことをベースに

抜けている知識などがあればそれを補充してほしい。

同じ問題は多分同じ学校では出ないが、それでも問題を解いて答え合わせして終了では

ほとんど力がつかないと思う。

自信を持って正解した所はよい。

問題は、なんとなく正解したところである。

なんせ、正解したものだからそこを見直さない生徒は結構いる。

これは本当によくない。

今回たまたま正解しただけで、次に同じような問題が出題された時間違う可能性は高い。

誤答した所は見直す。これは当然だ。

試験直前に新しいものにあれこれ手を出すのは得策とは言えない。

穴を塞ぎきれていないのに、新たに穴を広げる可能性がある。

多くの問題に当たったほうが穴を多く発見できて良いのではないか?と言われるが、

既に見つかった穴を塞いでいないのなら、穴を見つけるだけでは意味が無い。

そして何より、穴が見つかりまくって不安を増長させるのはよろしくない。

 

だからといって全問正解しなければならないわけではない

学校によって考え方も違うので一律には言えないが、

合格者全員が満点を取って入学しているのではない。

学力試験のみで判定する学校もあれば、調査書や面接を加味する学校もある。

しかしいずれにしても、受験生の中での相対評価が多い。

多くの受験生が満点を取ってしまう学校ならともかく、そうでなければ合格点を取ることができれば、

入試には合格できるのである。

学校としてはできれば定員は埋めたい。

しかし、定員に届かなくても、あまりにも学力などで無理がある生徒を不合格にすることはあり得る。

ちなみに、全員が満点を取ってしまうような試験では、試験の意味をなさない。

入学者を選抜するための試験なので、自校が欲しい生徒をターゲットにして問題を作るはずだ。

そして、ある程度差をつけるために、やや難しい問題を入れてくることもある。

十分な力があるのなら、難しい問題にも対応したほうが良い。

しかし、そこそこの力であるのなら、不合格にならない程度に捨て問題があっても悪くはない。

難しい問題に固執するよりも、確実に取れる問題で絶対に落とさないことの方が重要だ。

何度も言うが、あくまで受験生の中での相対評価によって決まる方が多いのである。

 

私はベテラン講師でも、人気講師でもないのであまり説得力がないかもしれないが、

入試までの残り期間や自分の状態を鑑みて、試験当日までをどう過ごすかを考えてほしいものである。

 

プリントの話はどうした?

そうだった。

プリント(と言う名の教材のコピー)を渡すのは簡単である。

著作権上の問題はあるが、学習意欲があり新しい問題にも当たりたいという生徒に、

「いやいや、これまでの解き直しだけしてなさい」とは言えない。

しかし、生徒には新しい問題を渡されて安心することだけは避けて欲しいと思う。

一方で講師側には、安易にというか言われるがまま適当になにか問題を与えておけば良いという考えは

捨てて欲しい。

それまでの問題で出されたことが身についているかは常にモニタリングして欲しい。

 

生徒の皆さんもまずはこれまで解いた問題と

同じ分野、近い分野の穴が塞げているか今一度振り返ってほしい。

人間は忘れる動物だ。

記憶を定着させるためには、何度もその問題や類似の問題に繰り返し触れることが大事だと思う。

外資系で普通に使われる「意識高い系セリフ」を紹介!を読んでみた

www.shachikuman.com

 

今はしがない塾講師をしているわけですが、そんな私がどういうわけかというか、

間違って外資系コンサル会社にいたことがありました。

 

Opp(オップ)・Opportunity(オポチュニティー)

これは使ってなかったですね。

 

ASAP(エーエスエーピー)

アサップって読んでる人が多かったです。

もちろん、

as soon as possibleの略で、出来るだけ早くって意味です。

でした。

(例文)

『この資料のサマリーをASAPで。』

これも本当にありました。

メールにも書かれてました。

EOM(イーオーエム)

これも聞いたことないです。

EOF(End Of File)なら聞いたことあるよ。

でも意識高い系単語ではなくて、プログラマとしての仕事で目にしますね。

あと、BOMもありますね。

 

Budget(バジェット)

これはアホみたいに多用されてました。

(例文)

「Budgetあると思ってんの?」

(訳)

予算あると思ってんの?

経費をたくさん使っていると上司に言われてました。

私は使ってなかったですが、仕事終わってフィリピンパブにタクシーで通ってる人がいまして、

それを経費で落としまくってたもので・・・。

 

Activity(アクティビティー)

日本語にすれば「活動」な訳ですが、

(例文)

「○○プロジェクトのActivityですが・・・」

To Do(やること)的に使われました。

あるいは、何ヶ月かに1回プロジェクトのメンバーなどが集まって、集会みたいなのするんですが、

その時ゲームといいますか、打ち解けるために色々やるんですよ。

その「やること」をActivityって言ってました。

 

それ 考えたなあ 10年くらい前に

これも上司によく言われました。

本当に10年位前に考えていたのなら、先に言ってよ・・・orzって思いましたね。

外資系に限らずですが、こうやって部下を試すようなことをわざとして、

できなかったら、こうやって蔑むように言うけど、

できたらできたでどこかにアラがないか執拗に探されます。

 

今?カフェで作業中

これはそれなりにシチュエーションとしてありました。

コンサル会社って、意外とお客さんの所に入り込んで、

お客さんの所の会議室とかどこかの部屋をあてがわれてそこで作業をしていることが多いのですが、

例えば、お客さんに聞かれたくないことを話し合う時とか、近くのカフェだったり、

喫茶店などに行ったりしてました。

あと面談をそれこそSターバックスというカフェでやってましたね。

 

あ この話わかるんだ

これも言われますね。

もうね、誰かを下に見てないと気がすまない人が多くって・・・。

 

きみをアサインするよ

アサインはITの会社でも使いますね。

いわゆる以前の特定派遣なんかで、どこかの会社に送り込む、

つまりどこかの客先に常駐させることでも「アサインする」って言ってました。

コンサル会社は、プロジェクト単位に動くのでアサインは頻繁に使われました。

ただ、アサインされるということはある意味仕事が決まるということなので、

(仕事が決まらないと待機ということになって、e-ラーニングで自習みたいな事をしてます)

うれしい瞬間でもあります。

 

その話はベンディングで

ペンディングもよく使います。

保留ということなのですが、決まってないことは「ペンディング」と表現されます。

さらに、アサインする人が決まっていないプロジェクト体制図には「TBD」と表現されます。

TBDは人が決まっていないことだけを指す言葉ではないのですが、そこの会社ではそう使ってました。

 

ここまでは、読んでみたことなのですが、私がいた会社ではこれもよく言われました。

で、バリューは?

やる価値あるの?

うちに旨味あるの?

(上司に)旨味あるの?

って感じです。

あ、これでどこのコンサル会社か分かってしまうかも。

 

意識高いか分かりませんが、知っておいてほしいことをメールで送る時に、

件名に「[FYI]」ってつけられます。あるいは、FYIとだけ書かれてメールが転送されます。

For Your Informationだそうです。

 

さらには、セリフじゃないんですけど、

書いた人は日本人で、読む人も99%日本人なのに英文でメール送ってきたり、

やたらPowerpoint(古舘氏が知らないと言って話題になったプレゼン資料を作ったりするアレです。)と

Excelの使い方だけに詳しい人がいたりしました。

実際に資料を作るのは下っ端なのですが。

 

最近読んでみたが多いですが、自分のネタも書かなきゃ(?)

ブラックバイト認定で業界危機、塾講師不足の深刻 を塾講師が読んでみた

diamond.jp

 

記事にもあるように、

講師の需要増加の一因として、2000年代初頭から個別指導方式の塾が増えてきたことが挙げられる。

個別指導だと、講師1人に対し生徒2~3人が標準的な授業の組み方である。

塾によっては、料金は上がるがオプションとして講師1人に生徒1人ということもできる。

一方で、大手チェーン塾でもグループ指導としている所は、講師1人に対して、

どれだけ多くても15人程度に抑えている。

もちろん、もっと多い人数で大教室を使う塾もある。

が、そのような塾は減ってきているようだ。

個別指導塾は雨後の筍のように乱立している。

 

授業を支えるのは学生バイトか非正規雇用

個別指導塾の授業を担当するのは学生のバイトであるというのは、ほぼそうだ。

huwahuwasan.hatenablog.com

でも書いているのだが、学生のバイトの講師がダメなのではない。

また、塾講師の派遣会社というものがあり、大手塾の中には派遣講師もいる。

よく個別指導塾の教室長に大学卒後で入社半年くらいでなってしまうというのがあるのだが、

その個別指導塾の運営会社の正規雇用者はその教室長のみであるというのも個別指導塾あるあるだ。

 個別指導塾でなくとも、多くの教室を運営しているところだと、

いわゆる拠点校(ブロック長などが在籍する比較的規模の大きい校舎)以外は、

正規雇用の社員は教室長だけで、他はバイトか派遣社員というのは意外とある。

正社員はどこにいる?

どこの教室にもいる。

教室長として在籍している。

しかし、この正社員の役割は授業をすることよりも、教室運営、

というよりも、教室の営業という側面が強い。

現に「教室長募集」という求人を見るとはっきりと

「授業は講師が行います。授業を担当することはありません」

と書いてある。

まあ、学校でも校長先生が授業しないでしょ・・・といえばそうなのかもしれない。

しかし、校長先生との違いは、民間人校長でなければ教職の経験があり昇進試験を経ているので、

授業をしたことがあるのだが、この「教室長」は授業をしたことがなくてもなれる。

 

塾講師はブラックバイトに認定されるぐらいなので・・・

社員にとってもブラック企業という所は多い。

サビ残はもちろん休日もまともに取れない。

帰るのは終電・・・ならマシな方だ。

終電後でも仕事をして始発で帰るなんていう人も稀にいる。

あるいは自動車での通勤をしていたり、徒歩で通える程度に近い所に住んでいるので、

始発では帰らないまでも、夜中に家路につくのはよくある話だ。

 

ちなみに、塾講師がブラックバイトに認定されるのは、

塾は競って値下げし、授業料の低価格化が進行しています。環境の変化により、講師の報酬も上がらず、10年前と比べて塾講師バイトの魅力が低下している 

ということと、

法令についてよく知らないまま運営し、結果として無賃労働をさせてしまう中小の塾も一部に存在する。

ということで安価に使い倒そうとしているからだろう。

さらに、なぜか学生のアルバイトなのに男性はスーツ、ネクタイ着用、女性もスーツあるいはカジュアルすぎない服装を求められる。

保護者に学生だとさとられないためだ。

そして、大学生であるということを言ってはいけないというマニュアルも存在する。

挙句、学生のアルバイトなのに(?)やたらとハイレベルな授業スキルを求められ、

よく分からないけど無駄に責任感を持つことを強要されるという、理不尽な待遇を受けることが多くなってきたことからも

ブラックバイトであるということが分かると思う。

元記事には

中小の塾も一部に存在する

とあるが、大手塾でも存在する。

 

危機はバイトだけではない

上にも書いたような状況なので、正社員のなり手もかなり少ない。

私の勤務する塾でもアルバイト、正社員を含め講師を募集しているが、

応募者は少ないそうだ。

しかし、授業は待ってくれない。

すると、1人の講師が同時並行で2コマ担当しているという事が発生する。

これを「分身」と言う。

もちろんある程度ベテランがやることが多い。

問題演習と講義を交互に行うことで、なるべく授業に対して生徒にロスがないようには配慮するが、

そもそも1人で2コマ担当していることに無理があるのだ。

こんなことなども教育産業に対しての情熱を削ぐ。

そして、正社員の講師を辞める人は多い。

介護職の離職率も高いそうだが、教育産業の離職率も高い。

ちなみに

大手予備校でも個別指導を行っている所はある。

現役バリバリの予備校講師が担当することもある。

(かなり少ないが。)

私が勤務している塾でも人手不足が顕著である。

これは社員・バイトともに応募が少ない、あるいは応募しても書類選考で不採用になったり、

面接で不採用になったりすることは多々ある。

あるいは、飛ぶ人もいる。

この時の「飛ぶ」は

dictionary.goo.ne.jp

ではない。

こっちだ。

実際、私が現在勤務している塾では2人飛んだ。

それも、それなりのベテランでも飛ぶのだ。

 

というわけで、ブラックバイトに認定されるような業界では、

社員の扱いについてもブラック企業のそれになる。

 

元記事ではバイト離れだけで論じているのだが、学生のバイトだけではなく、

社会人講師の不足も深刻な問題なのだ。

(念の為に書きますが、決して記事の批判をするつもりはありません。

学生がバイトをしなくなったというデータは意外だと思ったので。)

 

以前は塾に通わせたいお子様がいらっしゃるご家庭への警鐘と見せかけた、

勤務先批判(笑)であるが、今回は塾で仕事をしたいと考えている方向けの警鐘みたいな感じです。

なぜ政府がスマートフォンの料金に介入するのか?

headlines.yahoo.co.jp

大手携帯電話会社が総務省無理矢理作らされた促されて作った、

毎月の利用料金が5000円いかに抑えられるプランが出揃った。

それはともかく、総務省がなぜスマートホンの料金に介入しているのだろうか?

 

スマートホン市場の現状は

一時期はおとなしかったものの、ガラケー時代とあまり変わらず「端末実質0円」の販売が多くあった。

同時にMNPした人の端末料金を極端に値下げしていた。

これは同じキャリアを使い続ける人にとっては不満が大きいところだった。

確かにMNPすれば電話番号は変わらない。

スマートホンでキャリアメールを使う必要もない。

ガラケー時代と比べたらMNPへのハードルはかなり低くなった。

そして、なぜか大手携帯電話会社3社から発売されているからなのか、

日本人が好きだからなのか、iPhoneへの優遇が特に目立った。

 

そこにお上が切り込んだ。

ソフトバンク:月4900円 スマホ値下げ新料金発表 - 毎日新聞

のKeywordにはこう書かれている。

高市早苗総務相が昨年末、携帯大手3社の社長を呼んで、スマートフォン向け料金の値下げなどを要請した。要請内容は、通信量の少ないスマホ利用者向けの割安な料金プランの創設や、携帯端末を「実質ゼロ円」で販売するような過剰な値引き販売の是正などが柱。

既にガラケーの選択肢が少なくなっていることもあり、

ガラケーで十分だという人でもスマートホンを使うケースも出て来ている。

私の周りの高齢者も、半ば携帯販売店に言いくるめられてiPhoneを持っていた。

そういう人は特に、データ通信なんてほとんどしない。

かといってWi-Fiなども使わないだろうが、データ通信をもともとほとんどしないので、

いわゆる定額でついてくるデータ量をほとんど残してしまっていた。

これがスマートホン料金の割高感につながっているのだろう。

 

だからといって総務省が介入する必要があるのか?

確かに、ライトユーザーの事を考えた料金プランがなかった。

それが家計への少なからぬ負担になってもいたのかもしれない。

だからと言って、民間企業が決めた料金を政府が値下げを(形の上では)要請し(実質強制)

値引き販売の是正などが不十分な場合は、事業者に対して業務改善命令を出して実効性を確保する。

 というのは、いかがなものだろうか?

 

他の料金はどうなる?

料金認可制のサービスに対しての料金設定は、認可制であるから認可する者が介入するのは理解できる。

しかし、認可制でもない料金に対して、是正されなければ業務改善命令を出す。

これは他の業界にも波及するのだろうか?

例えば、子供の教育に対して家庭の収入の格差が、教育レベルの差につながっていると言われている。

裕福な家庭は子供を私立中学校に進学させ、その為に塾通いをさせる。

あるいは、高校入試のために塾通いをさせる。

さらには習い事もさせる。

とにかくお金がかかる。

そこで、

https://www.juku-osaka.com/system/about_project.html/

のような塾費用の助成を行う自治体もある。

教育産業自体は認可が必要な事業でもなければ、公共性の高い事業でもない。

しかし、親の収入の差によって子供の教育の格差につながるというのは、

仮に優秀でかつ将来性のある子どもがいたとしても、それは親の収入の差によるのだから仕方ないと

諦めることになるだろう。

しかし、今のところは文部科学省総務省が塾業界に料金を下げよなどとは言ってきていない。

あらゆるものの料金が需要と供給の関係だったり、実際にかかる費用だったり、

サービスを継続するために従業員を雇用し、企業が存続するために決まったサービスの対価としての料金に対して、

高いから値下げせよと半ば強制するのは何が根拠なのだろう?

 

とかく民間に口出しする安倍政権

例えば、賃上げを企業に要請すると言うと労働者にとってはありがたいのだが、

実際にそのありがたみを感じられたのは、一部の大企業の正規雇用の人に限られていた。

あるいは、人手不足のサービス業のアルバイトやパートで働く人の時給アップに繋がった。

しかし、これも何を根拠に口出しするのだろう?

法人税を引き下げたんだからその分還元せよと言うことなのかもしれない。

私は経営者ではない。しかし正規雇用ではないので賃上げの恩恵にあずかれなかった。

民間にあれやこれや口出しするのなら、非正規雇用の給与にも口を出してくれないだろうか。

食料品の値段が高騰したら、食料品の値段を下げるようにスーパーなどに口出ししてくれないだろうか。

最近は下落が続いているが、特に地方都市などの公共交通機関の発達していない、

一人に一台車が必要な地方に住む人のために、

一時はどこまで高騰するのか分からなかったガソリンの価格を下げてくれるように口出ししてくれただろうか?

そう考えると、なぜスマートホンの料金に格安プランを作るように強制したのか、

元に戻って考えると、今回の格安プランの対象になりやすいのは、高齢者が多いと考えられる。

 

高齢者対策・・・

高齢者対策といえば、「所得が低い高齢者に3万円を配る「臨時福祉給付金」である。

安倍政権は徹底的に、選挙対策に出ているのではないか?

そこまで考えるのは曲解過ぎるだろうか?

かかりつけ薬局について考える

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かかりつけ薬局とは、

日本薬剤師会 の説明によれば、

顔なじみの薬剤師がいる。

薬局で、

社会の高齢化が進み、お年寄りが複数の慢性疾患を抱えて複数の医療機関に

通院している場合などに、同じ薬が重複して処方されてしまうケース(重複投薬)など

が増えていますが、かかりつけ薬局は地域の薬の交通整理を行い、

こうしたケースの解消に役立ちます。

というような薬局で、

厚生労働省の策定した国民健康づくり運動「健康日本21」第2次では、

「健康を支え、守るための社会環境の整備」のための拠点の一つに、

「地域住民の健康支援・相談対応等を行い、その旨を積極的に地域住民に周知している薬局」 

という位置付けなのだそうだ。

いわゆる病院の近くにある「門前薬局」と対極にあるようだ。

 

そう言えば、なぜ門前薬局が増えたのか?

いつの間にか医薬分業の名のもとに、それまで当たり前だった院内処方がなくなり、

院外処方が原則という病院が増えてきた。

日本薬剤師会 のホームページによれば、

厚生省が37のモデル国立病院に対して完全分業(院外処方箋受取率70%以上)を指示した1997年以降、急速に進み、2003年に初めて全国の医薬分業率が50%を超えました。

のだそうだ。

確かに、その頃は院内処方を行う病院と、院外処方に移行した病院に分かれてきた。

院外処方になれば、当然その病院の近くに調剤薬局を開店すれば、ほぼ自動的に患者がくる。

これほど、効率的な出店方法はないだろう。

特に大病院の近くなんて、余程儲かるのか多くの調剤薬局が乱立している。

 

院外処方は面倒くさい

あくまで、患者として言う。

医者で会計をして処方箋を持って、調剤薬局に行きまた会計しなければならない。

院内処方なら、会計は1回、薬局へ移動と言っても会計からそれほど離れていない所にあるはずだ。

 

しかし、門前薬局の方がまだいい

薬にもよるが、どこの調剤薬局にも置いてある薬ばかりが処方されるわけではない。

薬局としては、継続的に使ってくれる人がいるなら薬を仕入れるが、そうでなければ、仕入れることはない。

実際、自分が薬局に行ってそのような事を言われたことがある。

処方箋を出した医者の近くの薬局が既に営業時間外で、仕方なく次の日に自宅の近くの調剤薬局に持っていったのだが、

その調剤薬局では、ほとんど扱わない薬なので、今後も使ってくれるのなら仕入れるとはっきり言われた。

しかし、門前薬局ならば大体どんな薬を揃えればよいのかを診療科によって推測できるし、

処方医の処方の傾向が分かれば、どんな薬を揃えておけばよいのか分かる。

そのため、患者にとっても、私が体験したような

「その薬は置いていない。しかも、これまで仕入れていない」という状態が起こる可能性が低くなる。

もちろん院内処方なら、処方医が在庫の薬を把握しているだろうから、やはりこの薬は置いていないという事態はないだろう。

そういう意味で門前薬局の方が使い勝手はよい。

かかりつけ薬局は必要か?

もちろん在宅医療で力を発揮することもあるようだ。

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患者の服用薬をすべて把握することは、重複投与や併用禁忌薬のチェックには役立つだろう。

しかし、どんな薬を飲んでいるかぐらいは患者が把握していればよいのではないか?

そして、お薬手帳などというものに服用薬を記録しているのだから、

それを医師や薬剤師に見せれば、医師や薬剤師に知識があれば重複投与や併用禁忌薬のチェックはできるだろう。

ところで、調剤薬局で本当に重複投与や併用禁忌薬のチェックなどはされているのだろうか?

明らかにまずい場合でなければ、一々医師に疑義照会をしないように見える。

調査にもよるが、疑義照会が行われるのは、処方箋の2~3%程度だそうだ。

となれば、特にかかりつけ薬局制度を推進しなくてもよいのではないだろうか。

 

平成28年度の診療報酬改定案では、

かかりつけ薬剤師は、患者が服用する全ての薬を把握し、患者の理解に応じた服薬指導を実施するほか、24時間相談に応じるため時間外の連絡先を患者に伝え る。医師に情報提供も行い、必要に応じて処方を提案する。患者は「かかりつけ薬剤師指導料」を新たに負担することになる。

と提示されている。

今でも良心的な(?)調剤薬局は24時間相談に応じる連絡先を明示している。

複数調剤薬局にかかっていてもお薬手帳で何が処方されているかは把握できるし、

今でも調剤薬局では他の調剤薬局で処方された薬についても記録している。

市販薬については把握しきれていないが、それはかかりつけ薬局ができたとしても、

必ずしも把握できるとは限らない。

さらに、

医師に情報提供も行い、必要に応じて処方を提案する。

とあるが、これをよしとする医師がどの程度いるのだろうか。

医師も納得の 疑義照会5カ条 - 日経BP

によれば、疑義照会をしてくれるのはよいが、その内容に不満を持つ医師が4割もいるのだ。

疑義照会でこの割合なのに、処方の提案なんて受け入れてもらえるのだろうか?

それに薬剤師は確かに薬のプロではあるが、診療のプロではなく、

患者を診察しているわけでもないのに、処方の提案なんてできるのだろうか。

「かかりつけ薬剤師指導料」を負担させるための政策にしか見えない。

 

東芝製ノートパソコンに搭載のバッテリーパックの交換・回収について

askpc.panasonic.co.jp

に巻き込まれて、東芝のノートパソコンのバッテリーも交換・回収が行われることになった。

バッテリーパックの交換・回収プログラム情報

大体、こういう時は型番などを自分で確認して、自分の使っているものが該当するのか否かを調べる。

対象となるのは、2011年6月~2015年3月に製造された日本国内向けの150機種。

150機種とあったので、もっと型番が並んでるのかと思ったら意外にそうでもなかった。

それはともかく、東芝は親切だった。

なんと、

東芝バッテリーチェックユーティリティーを使用して確認する場合は こちら

 と書いてある。

型番などの情報を収集して、該当するのかどうかを確認してくれるユーティリティを提供しているのである。

一方で問題の元となったパナソニックにはそのようなものは提供していないようだ。

何でもかんでもツールに頼るのかと言われそうだが、型番で該当すれば、最終的に

製品型番、製品製造番号、バッテリー部品番号、バッテリーシリアル番号

までを確認しなければならなくなるので、該当機種かどうかという入り口の手間を省いてくれているのは

非常に親切だと感じた。

東芝不正経理問題などで非常にイメージが悪いが、

こういう細かい所に気を遣うことができるというのは好印象だ。