多事雑言

日常の出来事などについて、無責任に記述していきます。

視点:正規・非正規雇用の分断こそ日本の弱点=ビル・エモット氏

視点:正規・非正規雇用の分断こそ日本の弱点=ビル・エモット氏 | Reuters

これは、アベノミクスの成果の分配の議論や、昨年度来の春闘などでの賃上げの議論でも

話題になっている。

日本経済の低成長の背景にある家計需要の慢性的な低迷と生産性上昇の停滞は、正規・非正規という労働市場の分断に起因するところが大きいと、英エコノミスト誌の元編集長でジャーナリストのビル・エモット氏は指摘する。

既に、日本経済は低成長だと言っている。

そして、家計需要の慢性的な低迷など、まさしくそのとおりだと感じた。

 

日本の経済発展と社会調和にとって、最大の障害は、労働市場の深刻な分断だ。日本の賃金労働者は約60%のインサイダー(正規雇用労働者)と約40%のアウトサイダー非正規雇用労働者、多くはパートタイマー)に二極化している。

アウトサイダー正規雇用者以外としているようなので、正規雇用でない人の割合が非常に大きく見える。

しかし正規雇用が60%だということには変わらない。

この雇用形態による分断は、雇用形態に付随する給与面での扱いや福利厚生などだけでなく、

心の分断もあるのだ。

 

正規雇用非正規雇用の心の分断

会社の中の身分制度(会社カースト)では、役員を筆頭に、管理職、中堅社員、若手社員と正社員がいて、

その下に非正規雇用が存在する。

正規雇用の社員は、新卒入社1年目の社員であっても非正規雇用よりは上に存在する。

案外中堅社員や管理職は、非正規雇用だからといって、それほど態度を変える人はいない。

変えなくても、そのままで比較的偉いので変える必要はない。

しかし、若手社員は非正規に対してやたら厳しい人がいる。

私(正規雇用の新卒1年目)は、非正規雇用を使う立場だ。

だから、あいつらより偉いんだ。と思っている人は非常に多い。

ここに心の分断がある。

非正規雇用には何をしてもよいと思っているのだ。

もちろん、全ての正規雇用の新卒1年目がそう思っているわけではない。

 

私がある日用品メーカーの情報システム部に派遣社員として派遣された時の話だ。

ここには、新卒1年目の社員がいた。

ある日私はシステム運用に関するドキュメントを作成し、

その日の運用責任者であるその新卒1年目の社員に提出した。

すると、帰ってきた言葉は、

「なんで、その程度のことが書かれてないんですか」

と言われてしまったのである。

実は別の中堅社員から引き継いだ時からも特に記載しなくて良いと聞いていたのと、

過去のドキュメントも参考にした上で空欄にしておいたのだが。

 

ちなみに、その人は配属10ヶ月にして、肝心のシステム保守ができない。

プログラムが全く書けないのであった。

そんな程度の人に、非正規雇用だからといって怒られるのだ。

ちなみに男性の先輩社員には猫撫で声で近づいていく。

 

この時ほど、非正規雇用であることが惨めだと感じたことはない。

 

規則も分断されている

非正規雇用は、会社の外部の人へメールを送信することができない。

例えばメーカーのサポートにメールアドレスを伝えてメールがやってきても、

そのメールに対してメールで回答することができないのだ。

また、その部署は非正規雇用は、荷物をロッカーに預け、

スマートフォンなどの持ち込みもできないのだが、

正規雇用だと、荷物は持ち込むことができるし、スマートフォンなどの持ち込みもできる。

それほど非正規雇用は信用されていないのかと思った職場だった。

 

待遇の分断

mainichi.jp

非正規雇用だと7割もの人が年収200万円に届かないのだが、

これは、扶養内で働きたい主婦なども含まれているだろうから、

実際年収200万円に満たないことで困っているだろう人の割合はもう少し少ないとは思う。

しかし、

主稼得者では男性の37.5%、女性の48.9%が「ワーキングプア(年収200万円以下の貧困層)」の範囲に入った。

自分の収入が世帯収入の半分以上を占める「主稼得者(しゅかとくしゃ)」(単身世帯は全員該当)と、

世帯収入の半分未満の家計補助者に分けて集計したそうなのだが、そうなると、

この数字は非常に衝撃的である。

「生活苦への対策で食事の回数を減らした」が20.9%に上った。

「医者にかかれなかった」も13.0%あった。

これは、笑い事ではない。

最低限のレベルの生活すらできないのだ。

いわゆる「働いたら負け」状態だ。

そして、私はこのどちらも経験している。

 

アベノミクスの果実はどこへ行ったのか?

と書いたが、私は実はアベノミクスなんて信じていない。

安倍首相は、アベノミクスによりトリクルダウンが起こり、

隅々までアベノミクスの恩恵を受けることができると行っていたが、

そんなわけないだろうとずっとTwitterで言い続けていた。

そしたら、これである。

www.nikkan-gendai.com

ソースが日刊ゲンダイかよって言われそうだが、

いずれにしても、トリクルダウンで国民の隅々までアベノミクスの恩恵が受けられないことは

はっきりと言っているのだ。

 

そして、今年も安倍首相は経済界に対して賃上げを要求している。

そもそも民間の賃上げを首相が要求するのも変な話だが、これに応じられたのは、

言うまでもなく大企業だけだ。

多くの中小企業診の社員や非正規雇用は置いて行かれた。

今年も置いて行かれるだろう。

こうして、正規・非正規雇用の分断は解消されずに、むしろ拡大していくのだろう。

 

 

政治家の失言をきっかけに考える

news.goo.ne.jp

 

文科相が、

公営住宅のある地域の小中学校は、家庭が混乱している。

子どもたちも日常生活が混乱しているのだから、なかなか授業に向き合える状況にはない」

と発言したそうだ。

馳氏は講演後、朝日新聞の取材に対し、

「教育困難な学校には適切な教員配置が必要だとの趣旨で申し上げた。

公営住宅にお住まいの方々、ご家庭を軽んじるような意図はない。

誤解を生むようであるなら申し訳ない。今後言葉には配慮したい」と釈明した。

全く意味が分からない。

もちろん発言も前後の文脈も分からないし、どの部分を切り取ったのかも分からない。

それを差し引いても教育困難な学校には適切な教員配置が必要だとは読み取ることができない。

 

ところで・・・

そして、教育困難な学校への適切な教員配置というのはどういうことなのだろう?

教育困難校への異動を望む教員はほとんどいないだろう。

そして、ありがちなこととして問題を起こした教員や、指導力不足と認定された教員が

教育困難校へ異動させられると言われている。

しかし、教育困難校ほど指導力がある教員が必要だろう。

とは言っても教科の面での指導力というより、生活指導という面での指導力である。

それと、生徒に根気よく付き合うということも必要だし、

学習面では、きめ細やかな対応も求められるだろう。

しかし、それは難しいというより無理だ。

恐らく公立の小中学校を念頭に置いていると思うのだが、

問題のある生徒だけを相手にしているわけにもいかないのだ。

 

適切な教員配置?

様々な生徒がいる以上、様々な対応をしなければならない。

しかし、教員1人でできることは限られる。

そうなると、教員を増やすことを考える必要があるだろう。

1人あたりが面倒を見る生徒数を減らすしかないのだ。

文部科学省もそれは考えていた。

(そりゃ、優秀な官僚が揃っているから私が考える程度のことは考えてるはず)

しかし、

www.sankei.com

 財務省としては、

10年からの15年間で、加配定数は約3万人増えたが、いじめや校内暴力は減っていないと主張。

単純な定数増には懐疑的。

なのだそうだ。

しかし、私はやはり教員を増やすしかないと思う。

授業も習熟度に応じて適切なレベルで学習させる必要もある。

生活指導もきめ細やかな対応が必要だ。

それを1人の教員に1クラス全てを背負わせても解決しない。

 

それでも教員は増やせないというのなら

授業の補助を行う人くらいは配置できないのだろうか?

もちろん教員免許なしでも構わない。

常勤・非常勤の講師を増やしてもよいのだろうが、

それをすると、非正規雇用の教員を増やすことになるし、

常勤・非常勤の講師が劣るということではなく、非正規雇用の教員に色々背負わせるのは酷だ。

大雪による交通混乱について

www.news24.jp

1月18日の関東地方に降った大雪で、首都圏の鉄道交通が大きく混乱したのは、既に報じられている通りである。
間引き運転、入場制限などにより、ホームに入れず外で並んでいる人の様子がニュースで映し出されていた。

首都圏は雪に弱すぎるのではないか?

このような指摘は毎回行われる。
しかし、これは専門家に毎回否定される。
年に1回の大雪のために、降雪地と同じような備えをすることはコストが掛かり過ぎるという理由である。
例えば、降雪地では線路の分岐点であるポイントには融雪装置が付いている。
東海道新幹線だと関ヶ原にはスプリンクラーがある。
東北新幹線だとスノープラウも付いている。
他にも除雪を行うラッセル車等が配置されている。
しかし、首都圏にコストを無視しても、スペース的にスプリンクラーを導入できるはずもなく、
各先頭車にスノープラウは付けられなくはないだろうが、優先順位は相当低くなるだろう。
それよりは、踏切事故などに対応したスカート(排障器)が優先されるはずだ。
ラッセル車なんて走らせられない。
ラッセル車は線路上の雪を線路外に押しのけることで列車が通れるようにしているが、
首都圏では、どこに雪を押しのけるのか?という問題もある。雪を押しのけられるスペースはない。
しかし、それ以前の問題として、過密ダイヤから間引き運転をしたとはいえ、
それでもかなりの列車が線路上にいて、その間を縫ってラッセル車を走らせるなど無理だろう。

つまり、設備的に雪に対して備えられるような状況にはない。
できるのはポイントの融雪装置ぐらいではないか?
他には既に車両側には、鉄道会社にもよるが耐雪ブレーキが備わっており、
降雪時のブレーキ力不足に陥らないようにする装置はある。

ん?「装置ある。」
これは装置ではあるが実際には常時弱いブレーキをかけ、雪が入らないようにしているのである。
先日書いたバスのブレーキのように補助ブレーキとして排気ブレーキがついているというようなものではない。

降雪時の情報提供のあり方

ホームページで入場規制などの情報を周知した鉄道会社は少なかったことが分かり、
今後は混乱を減らすため鉄道各社がきめ細やかで分かりやすい運行情報を利用者に提供していくことで一致した。

また、混乱が予想される前日の段階でできる限り運休の可能性を伝えるべきとの考えでも一致したという。

ところで列車の運転にあたって誰が全体を統括しているんだ?と言えば、「司令」と呼ばれるセクションである。
ここでは列車の運行管理、車両などの運用管理、設備管理、信号・線路設備の管理を行っている。
しかし、駅そのものを管理しているわけではない。
入場規制は駅の判断で行われる。
つまり、駅が入場規制しているかどうかを誰かが情報を集約する必要がある。
とは言え、入場規制を行うまでに至った駅は報道を見ている限りそれほど多くはないので、
情報を集約することは不可能ではないと思われる。

乗客が欲しいと言っている情報は・・・?

  1. 運行状況
  2. どの程度列車が運転されているのか?
    所要時間はどの程度かかるのか?
    いつ列車が来るのか?
  3. 入場規制
  4. どこの駅で入場規制をしているか?
  5. 混雑状況
  6. どの程度待てば列車に乗れるのか?
辺りなのかと推測する。

どの程度は通常の何割程度ということはニュースでも流していたし、
全列車各駅停車になるとか、特急(主に有料特急)の運休などは情報提供されていた。
しかし、何割運転しているかを知った所で、列車の運転本数が少なくなることは分かるが、
自分が列車に乗れるかどうかまで乗客は想像しないだろう。

所要時間やいつ列車が来るのかということについては、恐らく情報が出せないのではないか。
運行状況は刻一刻と変化する。
所要時間は途中駅での列車の乗降や、前の電車の走行状況に左右されるので、
情報提供は非常に難しいだろう。
そして、「いやいや、鉄道会社ならそれでもなんとなく分かるでしょ?それ教えてよ。」
と言われて教えたが、その情報が実際の運行状況と大きく差があれば、
特に遅れる場合には乗客の不満が一気に増大する。
せいぜい、1つ前の駅、2つ前の駅に到着した、それらを発車した程度に留めておいたほうが無難だ。

どの程度待ったら電車に乗れるのか?についても、同じように列車の到着を予測できないから、
どの程度待てばよいのかなんて、駅員にも分からないだろう。
ましてや到着する個々の列車の混雑状況なんて分からないから、
待っている人が必ず列車に乗れるのは何分後ですなんて言えるはずはない。
これも、仮に情報を出した場合、大きく遅れると乗客の不満につながる。

確かに待っている人にとって、何らかの目安が欲しいというのは理解できるのだが、
運行する側にとってのリスクを考えると、はっきりしたことを言えないと考える。

ではどうしたらよいのか?

鉄道会社側には、できる限りかつ乗客が暴動を起こさない程度の情報を提供してもらうしかない。
あとは、ありきたりな対応方法だが、乗客同士で情報共有するという方法があるだろう。
あくまで情報を書き込んでくれる人の善意に頼るしかないというのは心細いかもしれないが、
鉄道会社側もどうにか列車を止めず、安全に運行することだけで精一杯な部分もある。
なので、乗客ができることは乗客自身で協力すればよいのではないか。
そうなると雑多な不正確な情報も流れるかもしれないが、そこは自分で取捨選択するしかない。

雪にかぎらず交通障害や災害などが起きた時、公式情報だけでは何ともならない。
今はTwitterで簡単に情報が発信できる。
鉄道については
電車混雑リポート - NAVITIME
のようなものもある。
www.jorudan.co.jp
というのもある。
困ったときはお互い様。
情報が取れない人(携帯・スマートフォンを持っていない人や外国人など)には、
自ら手を差し伸べてあげられればよりよいのではないだろうか。

そういうあなたは何かしているのか?

--はい。ジョルダンライブに書き込んだり、不通区間によってはバスの迂回ルート図のリンクなどをTwitterに流してます。

別に誰かにほめてもらいたいわけでも何でもなく、ただ困っている人に自分の知識が役に立つのならというだけです。

ゲスの極み乙女に関わると何かの力が働くのか?

ゲスの極み乙女といえば、ボーカル川谷絵音ベッキーの不倫問題で、
その存在が若者だけでなく、おば様層などにも認知されただろう。

それまで、好感度タレントとして多数の番組、CMに出演してきたベッキー
まだ番組降板には至ってないようだが、CMは打ち切り、差し替え発生に追い込んでいる。

それはそれで、当人たちの問題で不倫が良いとか悪いとかまでは判断しないが、
ゲスの極み乙女がきっかけで、芸能界での立ち位置が大きく変わった一人だろう。

そして、ここ数日、国会を騒がせているのは甘利大臣のお金をめぐる問題だ。
建設会社からの資金提供がおこなわれていたが、政治資金収支報告書に記載されていないという、
政治資金規正法違反の可能性や、UR(都市再生機構)との交渉の場に甘利大臣の秘書が同席し、
係争解決の依頼の見返りに現金を受け取ったということで、斡旋利得処罰法に違反する可能性があるということだ。

ところで、甘利大臣はマイナンバー制度の記者会見の場で、
ゲスの極み乙女の「私以外私じゃないの」の替え歌で世間を色々な意味で驚かせたのだが・・・。
私以外私じゃないの・・・甘利大臣、替え歌でアピール(15/05/26) - YouTube

いや、単なる偶然だろうが、世の中不思議なものである。
東原亜希デスブログ伝説並みに根拠はないが、
ゲス乙女(と略すらしい)と絡んだ人や団体などに何かが起こったら、
ある意味伝説になれると思う。

軽井沢バス転落事故でバスのギアがニュートラル?

それってバスの運転が慣れてない以前のことでは?

headlines.yahoo.co.jp

長野県警の検証の結果、バスのギアがニュートラルの状態だったことが関係者への取材でわかった。ニュートラルの状態ではエンジンブレーキが利かないため、現場の急な下り坂でフットブレーキだけでは減速しきれなかった可能性があり、県警が調査を進める。

あれだけの急な下り坂の連続で、まずフットブレーキだけでコントロールするなんて無理なことは、
2種免許を持っていない、普通の乗用車のドライバーですら知っていることではないか?
(旅客自動車を旅客運送のために運転するには2種免許が必要。)
フットブレーキをかけ続けると、「ベーパーロック現象」が起こる。
結果、ブレーキは効かなくなる。
それすら知らなかったということなのか?
そして、ギアをニュートラルにしていたらエンジンブレーキは効かない。
これも乗用車と同じだ。
現場付近の標識には何度も「エンジンブレーキ併用」と書いてある。
乗員が死亡しているので真相は分からないが、バスの運転に慣れていない以前のことだ。

大型車のブレーキ

大型車はフットブレーキだけでは車重の重さからコントロールはできない。
乗用車と同じように、エンジンブレーキは使える。
さらに、補助ブレーキとして排気ブレーキやリダータが装備されている。
つまり、補助ブレーキを取り付けなければ車両をコントロール出来ないのだ。

そこまで技量不足なのは見抜けないのか?

事故を起こした会社は、同乗研修をしてはいたので全く技量を判断できないことはない。
しかし、そんな急坂などで同乗研修をしたとは思えない。
まあ、近場を走って終わりじゃないのか?
それでも、排気ブレーキぐらいは使うだろう。
でも、急坂などがあるより実践的な研修をしていないと見抜けないかもしれない。
というのも、あんな急坂をフットブレーキをメインにコントロールしようなんて、
運転の素人ですら思わないからである。
ましてや、事故を起こした運転手は2種免許を持っていて、小型車メインで運転していたとはいえ、
再度書くように、乗用車の運転手ですらフットブレーキだけでは無理なのが分かる程度なのである。

ただ、今回は先輩運転手が同乗しており、横に乗っていたという。
であれば、ニュートラルのままであの急坂を下ろうとしたことが分からなかったとは思えない。
私の記憶が確かなら、シフトポジションは運転席に表示される。
そもそも、あの状態の走り方で先輩運転手が何か注意しなかったのかは疑問だ。

これは構造改革が原因なのか?

確かに構造改革で新規にバス事業に参入する会社が増えたことで、
バスに不慣れな運転手(例えばそれまではトラックしか運転したことがない)が多くなったのは
否定出来ない。
そしてイーエスピー社の安全管理の杜撰さは、あんなに杜撰でもバス事業をできてしまう
ということを示している。
その点では構造改革の負の面が出ているのだが、
今回のバスのギアがニュートラルのままだったという記事を読んで、
不慣れ具合が規格外だということが分かった。
これは構造改革で運転手のレベルが落ちたことの想定をはるかに超える技量不足だ。

このような事態に対策はあるのか?

多分ない。
先程も書いたように想定外に技量不足だからだ。
しかも、深夜に走るスキーツアーバスでは、乗客も寝ている可能性が高い。
もし起きていたら、もう110番に連絡するくらいしかないだろう。
まあ、警察が来たらバスが止まるわけじゃないが、少なくとももう1人の運転手が
バスを止めようという指示をする可能性はある。
運転手が1人の場合バスを直接止められない。
何とかして(警察が外から働きかけて)止めるくらいしかないだろう。

今勤務している塾を退職しようと思った理由

看板に偽りあり

  1. 5科目専任の講師がいる
  2. それぞれの大学等での専門を考慮すれば5科目に分類した時に、それぞれの教科の講師はいます。
    が、数学専攻の講師が理科を担当することはあります。
    この時点で専任だとは言えないのではないかと・・・。
  3. 中学生の定期試験対策を学校別にしています
  4. 確かに中学校別なのですが、これをすると学力(習熟度)を無視した授業になります。
    同じ学校の生徒が多ければ1クラスでまとめられるのですが、
    少ないクラスもあり、そうなると少人数の学校を集めて1クラスにすることもあります。
    あるいは試験範囲が近ければ、人数の多い学校のクラスにくっつけてしまうこともあります。
  5. 特別講習は主任講師以上が担当します。
  6. 社員は自動的に主任以上になります。
    時間講師の方を副主任にして、特別講習を担当させます。
    と、ここまではまだ体裁を保っているのですが、
    そうでない講師(肩書のないヒラの講師)も特別講習を担当します。
  7. 学生の時間講師はいません。
  8. います。
    多分、「学生は頼りない」と保護者が思うことの対策だと思われますが、
    実際にいます。1人とか2人とかいうレベルではありません。
    学生の時間講師でも、教え方がうまいよい講師はいくらでもいます。
    責任感が・・・みたいなことを心配されるのだと思いますが、
    確かにテスト前や長期休暇に休む学生講師もいますが、それほど多くはありません。
  9. 成績の悪い生徒は途中で見放す
  10. 私立中学と公立高校の合格率というものを重視しているようです。
    私立中学は進路指導が塾のみで、選択肢も多いのでそれほどどこにも合格しないという事態はないです。
    また、私立中学に入りたいということが優先されるので、成績が芳しくない場合
    志望校のランクを下げることはそれほど困難なことではありません。
    一方高校入試の場合、公立高校に入るということを優先した場合、
    1校しか受験できないので、不合格になるのは本人にとって非常にダメージが大きいです。
    そして、塾としてはそれよりも、公立高校合格率が下がるという事を招きます。
    これを防ぐには、
    1. 公立高校を受験させない
    2. 私立単願となるように進路指導します。
      そうすれば、公立高校を受験しませんから公立高校合格率というものを合格率に影響しません。
    3. どこかのタイミングで退塾させる
    4. これが、私に一番堪えた対応です。
      どこかまでは授業を受けて、成績の向上を図るわけですが、
      模擬試験の結果や、過去問の演習などでの様子を見て無理だと判断すれば、
      退塾させます。
      これによって、合格発表時の合格率に影響を及ぼさなくなります。
  11. 担当講師が頻繁に変わる
  12. 講師の人数などの都合もあるのですが、頻繁に担当講師が変わります。
    上位クラスはそうでもないのですが(たまに代講が発生する程度)、
    下位クラスは結構変わります。
    まず、下位クラスの担当は経験の浅い講師や時間講師が担当する事が多いです。
    しかし、体験入塾の人が発生すると経験のある講師がその時間だけ担当します。
    また、年中講師は募集しているので、玉突き的に講師が変わることがあります。
    その結果、継続的な指導が非常に難しいです。
    講義内容の記録(テキストどこのページを扱ったか)はあるのですが、
    何を言ったかまでは分からないです。
    実際に前のコマを担当した講師に聞いたうえで授業に入ったコマでも、
    生徒の主張することが全く違っているという不思議な事も起こります。
  13. 担当コマが決まるのが遅い
  14. 上に書いた事情ですので、先週担当したコマを今週担当するとは限りません。
    決まるのが遅くなればなるほど、予習に時間がかけられません。

どこかのタイミングで退塾させてしまうのが私にとって一番堪えたのです。
一度お預かりした生徒を、こちらの力不足で公立高校受験にまで引き上げられなかったということで、
いわば、公立高校入試の成績としては「負け」になるのですが、
それを全く気にしない講師は多いです。
それどころか退塾しない生徒を悪くいうこともありました。
(もちろん本人の前では言いません。)

講師の予習については、講師は教科の知識はもちろんあるのですが、
テキストは改訂もあるのでずっと同じことを授業すれば良いというわけでもありません。
入試の傾向も変わることもあります。
それよりも、より分かりやすく、成績が上がるような授業をするには予習は不可欠です。
また、全体を俯瞰した上で授業をすることで、単元ごとのつながりも意識できます。

これから新学年に向けて塾に通おうかと思っている生徒や保護者には、
こんな裏側があることを知っておいて欲しいです。
特に合格率・合格者数などのキャッチーなものはそのまま受け取らないほうがいいです。
小さく注釈が付いている可能性があります。
注釈が付いているのはまだ、どういう数字なのか読み取れますが、
何も注釈がない場合もあります。

体験授業がどんな授業だったか、(「あれ、今日は○○先生は?」などと塾生が言っていないか?)
合格率ってどんな基準で出しているのか、途中退塾ってあるのかは気にしたほうがよいかと思います。
小学生の保護者の方なら、保護者が授業見学をしてもいいと思います。

多事雑言とは・・・

多事争論とは

「自由の気風は唯(ただ)多事争論の間に在りて存するものと知る可し」
「単一の説を守れば、其の説の性質は仮令(たと)ひ純精善良なるも、之れに由て決して自由の気を生ず可からず」=
福沢諭吉が「文 明論之概略」で述べた言葉(前者は、自由の気風は「必ず反対意見が自由に発表され、
少数意見の権利が保証されるところにのみ存在する」、
後者は「ある社会に一つのものの考え方だけが流通しているような場合には自由の気風はないということ」
(政治学の故丸山真男氏の注釈【『丸山眞男集』岩波書店】-05年09月09日付『朝日新聞』-「天声人語」)。

福沢諭吉『学問のすゝめ』

筑紫哲也さんの「筑紫哲也NEWS23」のコーナー名にもなっていました。

争論が雑言に変わっている・・・

罵詈雑言:きたない言葉で、悪口を並べ立ててののしること。また、その言葉。
▽「罵詈」は口ぎたなくののしること。
「雑言」はいろいろな悪口や、でたらめな言いがかり。

出典:新明解四字熟語辞典

悪口を言うつもりはないが、必ずしも専門家ではないのででたらめな言いがかりになってるかもしれない、
ということを言っておきたいがために名づけました。

私自身はただの会社員です。
これを書いている時点では塾講師をしていますが、色々着いていけなくて今の塾は辞めるつもりです。
あ、その理由は別のエントリーにしよう。

ニュース(政治・社会・経済から芸能まで)が好きで、Twitterでつぶやいたりしていたのですが、
字数が少なすぎて言いたいことを少ない字数で言い切れないということがあり、
今回blogを作って多少長く書いてみようかと思って始めました。