誓約書?
IT業界において、客先常駐というのは避けられない。
どこかの会社の正社員だけど、どこかの会社に派遣される。
まあ、別にそれはどうでもいい。
IT業界の多重階層構造においても、そうでなくても、
「元請け>1次請け>2次請け>・・・n次請け」という力関係が崩れることはない。
それも仕方がない。
ただ、上位の所属している企業というだけで、自分は偉いんだと勘違いする人はいる。
浅はかだ。
そんな人は、その所属企業という後ろ盾がなくなった瞬間後悔すればいい。
下請けには何をしてもいいと思っている元請けは全くなくなる気配がない。
個人的には偉い人よりも、中堅~若手社員あたりが一番質が悪い。
入社した年の12月頃になって、プログラムが書けないという新入社員を見たことがある。
8ヶ月何をしていたのか?
細かい実装ができないというレベルではなく、
そもそもループ構造を考えることすら出来ないという致命的なレベルだった。
けど、下請けや派遣労働者にはものすごく強気だった。
その人から出てきた言葉が「なんでこんなことも出来ないのですか?」だった。
その言葉、そっくりお返ししたかったのは言うまでもない。
まあ、それもいいや。
セキュリティーだ、機密保持だということで誓約書を書かせる会社は多い。
派遣法も変わっていたり、特定労働者派遣については過渡期ということもあり、
正確さを欠くと思うが、
派遣労働者に派遣先が誓約書を書かせることには問題はないそうだ。
ただし、雇用関係はないので望ましくはない。
望ましいのは雇用関係にある派遣元事業主が派遣労働者から誓約書の提出を受け、
それを派遣先に伝えることで、派遣元事業主が派遣労働者による機密保持などの責任を負うことだ。
だからなのか、派遣先がこの望ましい形態を偽装するという形態を初めて見た。
宛先が「派遣元事業主御中」となっている。
そして誓約文が書かれている。
なのに、その紙には「関係者外秘」と書かれている。
関係者の中には「総務部担当者」と書かれていた。
弊社には総務部はない。
完全に派遣先が派遣先のために必要なのでやっているだけだ。
しかも、「派遣元」はそんな誓約書があることすら知らされていないのだ。
そして巧妙なのか、提出するのは誓約書のコピーだ。
そりゃ、派遣元と派遣労働者の間で交わされた書面なのに、
派遣先が原本を持っていたらおかしいからだ。
つまり偽装だと分かりきっているからこそコピーを取って、コピーを出してくださいと言うのだ。
おかしなことに「派遣元」はこんな書面が取り交わされていたことすら知らなかったのだ。
関係者って誰だ?
関係者って、派遣先が含まれるのか?
まだまだここの案件については言いたいことがたくさんあるのでおいおい書こうと思います。