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多事雑言

日常の出来事などについて、無責任に記述していきます。

「キミのことを思って厳しく言ってるんだ」と叱る上司の言う事を信じて良いのか?

dime.jp

 

「私はキミのことを思って厳しく言っているんだ」

これはよく聞く言葉だ。

自分に言われた、他人が言われているのを聞いた。

会社でも、学校の先生にも、さらには部活の先輩、親・・・

ありとあらゆる人がこの言葉を使う。

まあ、親は基本的に無償の愛を注いでくれているのだとしたら、

それほど悪意はないのかもしれない。

問題はその他の人たちである。

 

記事によれば、

部下の側からすると、この言葉を信用し、自分に問題があったと考え込む。 

 これは本当にその通りだ。

 

しかし、記事ではこう続いている。

■日頃の不満をぶちまけているだけ

 本音は、「指導」というより、感情に任せて「不満をぶちまけている」のが実態に近い。それをカモフラ—ジュするために、「キミのことを思って」という言葉を使うのだ。

 ああ、やっぱりそうだよね。

そして、

日頃からその部下に対して抱いている何かしらの不満を解消しようとしている様子が

想像できる。 

 うわぁ、部下はサンドバックじゃないか。

■自分の言動を「指導」だと正当化したいだけ

「私はキミのことを思って厳しく言っている」と激しく部下を叱責する上司は、

自分がパワハラやいじめをしていることを心得ている。

えええええっ。ただ感情をぶつけてストレス解消しているだけなのかと思ったら、

自分がパワハラやいじめをしていることを心得ているなんて・・・。

これは大人のすることなのか?

そんなことをする上司の特徴

■自分自身に不満があるだけ 

何らかの理由で不平や不満、劣等感があり、その憂さを晴らすきっかけを求めている

ケースがある。

 ああ、これは想像できる。

■部下への指導・育成の仕方がわからない

 「私はキミのことを思って厳しく言っている」と言う上司は部下への指導も育成も

十分にできていない場合が多い。要は、自信がないのだ。自分の経験などを交え、

わかりやすく、丁寧に教えることができない。本人は「教えている」と思っていても、

部下からするとそのレベルに達していない。部下が理解できない「指導」は、

「指導」とはいわない。自らの未熟さを覆い隠すために「私はキミのことを思い、

厳しく言っている」と叱る。そして「部下は理解力がないから、仕事 を覚えようとしない」

という方向に話をもっていこうとする。上司の自己保身ともいえる。

 うわわあ。これ上司無能すぎじゃないか。

いや、上手に教えられなくても、自分の経験などを交えてそれなりに話ができないものだろうか?

 

私の勤務する塾での実態

塾にも上司・部下は存在する。

講師というか教務系のラインとしては、

大手塾なら

校種単位で統括する偉い人・教科の統括をする偉い人

                    |

ある程度広い地域のブロック長(教室10箇所は超える?)

                    |

もう少し狭い範囲のブロック長(教室2~3箇所)

                    |

教室長(その教室の責任者)

                    |

社員講師(教室長を補佐してくれる正社員。ただしいないことも多い。)

                    |(ここはあまり上司・部下にはなり得ない)

時間講師(その塾が契約社員として雇用している基本的に授業しかしない講師や

学生などのアルバイト、あるいは派遣講師)

といった感じだろうか。

 

私の勤務している塾は小さいので

塾長(社長)--教室長--教務主任--一般講師・教科主任(正社員)--一般講師(契約社員)・時間講師(アルバイト等)

といった感じである。

私の場合、最下層の一般講師(契約社員)なので

「塾長(社長)--教室長--教務主任--一般講師・教科主任(正社員)」が上司ということになる。

時間講師は部下にはならない。

つまり、周りには叱る人だらけなのだ。

厳しく言われることは多いのか?

この答えは「はい!多いです。」である。

そりゃ、あなたが無能だからでしょ?・・・ううううぅ否定はできない。

しかし、

「私はキミのことを思って厳しく言ってるんだ」と叱る上司の本音|@DIME アットダイム

で言われているように指導の正当化だったり、うさ晴らしでしかない叱責は多々ある。

どんなことで叱責されるのか?

・授業について

使用する教材の選択:年度の始まりに教材費を頂いて教材を買っているので、

そのテキストを使うことが原則である。

ある授業を教務主任から引き継いだ時、購入したテキストを使っていなかった。

そこであまり深く踏み込まずそのまま、教務主任が使っていたテキスト(のコピー)を続けていたら、

「そのテキストで力つくの?」と言われた。

え?じゃ、なぜあなたはその買った教材でないものをコピーして渡していたの?

その後、目指すレベルはこんなんで、これぐらいのことができるようにならないと

今後困るから、そのテキストではだめだとか、

教材費を頂いているのだからそれを使わないとだめだとか(これは正論だが)・・・。

 

補助プリントを出すか否か:

ある学年の授業を教務主任が担当しているのだが、

その学年の数学を私が担当していた時のことだ。

生徒に勉強させないといけないので、教務主任は生徒に

「○○先生に数学の補助プリント(という名の見本などでもらったテキストのコピー)を

もらって家で学習しなさい」と言ったのだそうだ。

授業後、教務主任から「○年生に補助プリント出した?」と聞かれ、

当然のように「いいえ、出してません」と言ったら激怒された。

「あいつらの成績上げなきゃならないんだよ!」

「なんで渡してないんだよ?」

え・・・。生徒にプリントくれなんて言われなかったし、

教務主任がそのような事を生徒に話す/話した事も知らなかったので、

通常使っているテキストから課題を指定して授業を終わったのだ。

それに上に書いた件で、教材費を頂いているものをまず使わないといけないという事があったし、

そのテキスト以上に闇雲に課題の量を増やしても自力で何とかできるようなレベルの生徒たちでは

ないのである。

それよりは、問題数は多くなくても確実に出した課題をやってくる事の方が大切だと思っていたので、

「なんでこんなことで怒られなきゃならないんだ?」

と思ったが、次の一言でブチ切れそうになった。

「ちゃんと授業しろよ!」

は?授業覗いてたのか?(いやそれはあり得ない)

成績が芳しくないことについて確かに対策が打てていないという点で、

もっと力のつく授業を工夫しなければならないとは思ったが、

プリントを渡したか否かでちゃんと授業したか判断されるのは不本意すぎた。

 

授業内で扱った問題について:

入試がほぼ終わり - 多事雑言

でも書いたのだが、事前に主任講師にxy平面上の最短距離の問題がテキストにあるので、

これを扱いたいと相談した。

主任講師は「いい問題だし、最短距離はやった方がいい」というので扱ったが、

blogに書いたように、説明が拙かったので生徒には不評だった。

そして、主任講師は生徒に「そんな難しい問題やらなくていいよ」と言っているのを聞き

愕然としたのだが、その後別室に呼ばれて色々怒られたのだが・・・。

「なぜその問題を扱ったんだ!

そんな事教えろと言ったか?」

えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええっ、

「いい問題だし、最短距離はやった方がいい」って言ったよね。

しかも、問題を実際に見てもらったよね。

そして、もっと都立の傾向に近いものをやれとか何とか色々言われたのだ。

そしたら、都立で空間図形か座標平面かの違いはあるものの最短距離の問題が出てしまったのだ。

それはともかく、都立しか受験しないのだったら都立に特化した対策というのもよいとは思うが、

併願で私立を必ず受けるし、私立単願の生徒もいるのだから、

都立高校入試の独特の出題しか対応できないというのは、危険過ぎると思っていた。

何より併願で(滑り止めで)受けたつもりの学校の入試に不合格になったら、

第一志望の入試にも悪影響を及ぼす可能性が高い。

 

そして、塾内全体の評価としては「都立は惨敗」である。

数学科だけが悪いのではないが、都立に特化した対応をしたつもりが、

その都立で力を出しきれないという結果になったのだ。

 

・事務作業でも

紙にボールペンで文字を書き入れた時、ボールペンの調子が悪かったのか、

インクがはっきり出なかった。

それだけで、「分かりやすく印を付けろよ!」

いや、少しかすれてるけど分かるでしょ・・・。

 

配布前の教材を一時的に倉庫に置いた時、教務主任がどこに何を置くのか仕切っていたのだが、

教材が重かったので、少し床においたら、「勝手に置くなよ!」

 

・・・もう、何なんだ。

 

終わりだと思ったでしょ。甘いです。

 

講師研修会

アルバイト・契約社員・正社員に関わらず、講師は講師研修会に参加し、

授業に対しての力量を上げなければならない。

これは、まあ、塾の商品の一つは授業なので、当然だろう。

アルバイトにやたらハイレベルな授業を求めるのはどうかと思うが、

全く研修していないというのもどうかと思う。

 

研修で何をするのか?

模擬授業をする。

大体、その日に模擬授業をやるように指示される。

なので、扱うのはその日の授業で扱ったことをやる。

これは、後から振り返ってもどうかと思うが、実際にやったことがどう評価されるか

という観点からすれば、大いに参考になる(はずだ)。

 

しかし、そこで行われるのは模擬授業に関しての評価という名の吊し上げだ。

まず、模擬授業をする人が、どのような単元なのかという説明をする。

また、設定を説明する。

(他科の授業も見せてもらうので、その辺りは聞いておかないとまずい。

今回が導入部分なのか、導入が終わったのかどうかではやり方も変わるなどあるので。)

その後、生徒役の講師が指名され模擬授業が開始される。

そして、ここからがメインイベントの吊し上げだ。

 

まず、講師ヒエラルキーの下層である時間講師や契約社員講師が指名され、

感想や指摘を発言する。

この辺りの講師は、それほど強く言えるような立場ではないので、

比較的無難な発言をせざるを得ない。

しかし、無難すぎるともっと奇譚のない意見を聞かせて欲しいと主任講師などから言われるので、

その辺はバランスを取りながら発言することになる。

 

次に一般講師(正社員)、主任講師辺りが評価する。

この人達は何も恐れる必要はなく、強く言っても構わないので容赦なく批判する。

よかった事は指摘されない。

他の時間講師が指摘してくれたからではなくて、

部下への指導も育成も十分にできないし、わかりやすく、丁寧に教えることができないからだ。

塾講師なのに「わかりやすく、丁寧に教えることができない」とは何事か?と思われるかもしれない。

しかし、いくら主任講師といえども、自分の専門外の科目については

それほどノウハウを持っているわけではない。

なので、形式的・表面的な事やその科目の専門の講師からしたら、

それはおかしいんじゃないか?という指摘も多い。

しかし、「私はキミのことを思って厳しく言っている」のだから、

言うことはなかなか辛辣だ。

 

最後に教務主任や教室長がこれまた更に辛辣な批判をする。

「そんなので授業料貰えると思ってるのか!」

「そんな授業してたら退塾者出るぞ!」

「そんな授業してたら生徒が試験に落ちるぞ!」

当然よかったことは言われない。

お前ら下級講師に良い所なんてないんだというスタンスだからだ。

 

そして正社員以上の講師が同じテキストの同じテーマで模擬授業(手本)をする。

また、講師ヒエラルキーの下層である時間講師や契約社員講師が指名され、

感想や指摘を発言する。(指摘などしてはいけない。基本的にはよかったと持ち上げる。)

次に一般講師(正社員)、主任講師辺りが発言する。

模擬授業(手本)をした講師が自分より下位の講師の場合は、

そこまできつくはないが悪い所も指摘しつつ、良い所も指摘する。

最後に教務主任や教室長がまとめる。

基本的には手本がいかに優れていて、批判の対象となる模擬授業がいかにダメかという事を

念押しされる。

そして、最後に模擬授業をした講師に感想を言わせる。

もうここまで来ると、手本に比べて自分が如何に劣っているかを

かなりの落差をつけて話さないと解放されないので、

かなり厳しく自己批判をすることになる。

 

私の場合

模擬授業後の感想だが、時間講師も初めて講師研修会に出るような人たちばかりで、

教務主任からの「忌憚なく発言するように」ということを真に受けて

(いや、真に受けていいんですよ。良いことも悪いことも聞かなければ意味が無いので・・・。)

あの説明が分かりにくいとか、あの板書がよくないとか散々言われた。

説明が拙いのは、まあ認めざるをえない。

改良の余地がある。

しかし、板書については・・・

主任講師がこう書けって言ったんだよねwww

その授業は1週間に4時間あるのだが、時間割の都合で主任講師3時間、私1時間でやっていたのだ。

なので、板書も主任講師の板書に合わせて書いていたのだ。

ちなみに、その場にはたまたまその主任講師はいなかった。

しかし時間講師からも社員講師からも

「その書き方は何だ!」

「もっと整理しろ!」

「表なんだから罫線入れろ!」

ああ、主任講師がいなくてよかった。

そして、主任講師より講師ヒエラルキーでは下位の社員講師が喜々として批判し、

教務主任もそれに乗っかっていたのだが、

自分は心のなかで

「主任講師の前でも同じこと言えよな!」

って思いながら聞いていた。

 

私は契約社員なのでまだ我慢ができる。

(講師が専業なので、講師としてやっていくしか仕方がないから。)

しかし、餌食になるのは契約社員や若手社員講師だけではなく、

学生のアルバイトの講師もなのだ。

学生のアルバイトだから手を抜いてもよいとは思わないが、

そこまで辛辣に言われるのは可哀想だなと思うこともある。

 

模擬授業で分かったのは自分の授業の欠点だけでなく、

批判する社員は人を見て批判しているということと、

それは、授業の改善を期待する気持ちもないわけではないが、

どちらかと言うと、ストレス解消の憂さ晴らしのためにやっているんだな

ということだった。

 

だから、合理的な指摘や指導ができない人の言うことは100%額面通り受け取ってはいけないのだ。