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多事雑言

日常の出来事などについて、無責任に記述していきます。

食べて応援、買って応援は本当に応援になるのか?

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震からもう少しで5年経とうとしている。

あの日、私は丸の内のオフィスにインフラエンジニア勤務していた。

IT業界でインフラといえば人によって解釈が違うかもしれないが、

主にサーバエンジニアを指すような気がする。

確かビルの18階辺りにいた。

ビルは大きく、長く揺れた。

タダ事ではないと思い、取りあえずTwitterを見てみた。

よく分からないが大変なことになっているようだ。

ワンセグでテレビの画面を見ながら仕事をした。

外には、駅から締め出されたと思われる人がわらわら出できていた。

テレビには色々な情報が入ってきていた。

九段会館での事故、台場方面での火災・・・。

しかし、東北の情報はあまりなかった。

取りあえず、その日は電車の動く見込みがないようで、帰れそうにないことは分かった。

夕食を確保しようとビル1階のコンビニに行ったが、食べ物はなかった。

なんせ、エレベーターが止まってしまい、下に降りることができなかったのである。

その後、非常用エレベータだけが動き始めた。

テレビの情報で、深夜に家に帰る電車が動き始めたようだったので、

取りあえず家に帰った。

帰り道のコンビニには、またしても食べ物はほとんどなかった。

そして、その次の週に行う予定だったサーバリプレイスは延期になった。

 

これが私の3.11の動きだ。

 

食べて応援、買って応援は本当に応援になるのか?

震災から被災地以外が少し落ち着くと、被災地支援の動きが出てきた。

その中で出てきた動きに「食べて応援、買って応援」という運動がでてきた。

原発事故があって、福島県産を中心に東北地方の農産物や水産物が売れなくなり、

それじゃぁ、「私達が買うことで少しでも被災地の農家の助けになろう」という運動が

起ったのだった。

 

ここで疑問だったのは、これは本当に応援なのか?という点だ。

食べて応援運動が最高潮に盛り上がっていた頃、

大手スーパーもこの運動に乗っていた。

しかし、大手スーパーは直接農家から買い付けていたのだろうか?

恐らくそんな手間のかかることはしていないだろう。

途中で農協なのか何なのか知らないが、仲介する人がいるはずだ。

ということは、まず大手スーパーの利益を確保する。

次に、仲介する人(何人いるのか分からないが)の利益を確保する。

そして、農家・漁業者には「普通じゃ売れない農産物・水産物なんだから安くしろ」

と圧力をかけ、都市の住民に買って応援だから少しくらい高くてもいいよね・・・

と言って売れば、仲介者と大手スーパーは大儲けできる。

事実、福島県産の農産物はかなり買い叩かれていたようだ。

これでは食べて応援などというのは幻想だったということになろう。

 

食べて応援は廃れている

financegreenwatch.org

これは2015年の調査だが、

福島県商工会連合会は23日、「福島県産食品」に対する首都圏、

および県内の消費者の意識調査(昨年9月実施)の結果を発表した。

その結果、首都圏では東 京電力福島第一原発事故後、

福島県産食品への購入を控えている消費者の割合が30・8%で

前回調査より2.6%増えたことがわかった。 

 もう食べて応援などという人が減ったのだ。

そして、

その結果、福島産の食品購入の意思決定についての質問では、

原発事故後に食品購入の動機が変化し、今も継続している」との回答が

30.8%だった。前回 (2013年12月調査:28.2%)、

前々回(2012年12月調査:30.4%)とほぼ同じで全体の3割を占めた。

前回に比べると2.6%とわずかだ が『福島産品』を避ける人の割合が増えている。

政府や福島県が積極的に「食べて応援」などのキャンペーンをしているが、

ほとんど効果があがっていないこと がわかった。 

 というのである。

やはり福島県産を避ける人は一定の割合でいるようだ。

その上、食べて応援運動も3月11日が近づいてきたから思い出しただけで、

もう意識なんてしていなかった人の方が多かったのではないだろうか?

 

ちなみに、この食べて応援運動は外国人に奇異の目で見られているそうだ。

news.livedoor.com

かなり古い話だが、

物議を醸している、その内容は、TOKIOのメンバーが被災地を含む

東日本でとれた食材を美 味しそうに食べる姿と、

「東日本を食べて応援」と掛け声をかける姿だ。

このCM動画のコメント欄には「神風に見える」「狂ってる。言葉を失った」

「食べて 応援=食べて自殺」など、外国人ユーザーによる

英語の批判コメントが多く寄せられる結果となった。

 のだそうだ。

放射能に汚染されているか検査はしているというが、大丈夫なのかということは

誰にも分からない。

こんな災害に巻き込まれたことがないからだ。

 

買って応援運動をまとめてあった

info.shinsai.yahoo.co.jp

この中では、売られている品物の中でも特に気になる、

食料品の放射能汚染がないかの検査については触れられていないようだ。

ほとんど東北物産展になっている。

前述の福島県産を避ける人の動きを福島県産の農水産物に目を向ける方向には

なっていないと思う。

福島県産を避ける層は、かなりの割合で放射能汚染が気になるはずだ。

 

そして、この中の販売者には東北地方の会社だけではない。

東京の会社もあるのだ。

もちろん、東北の原材料を使うから東北の皆さんの利益に少しでもつながる

と言う主張はあると思うが、

その商品のうち、農水産物の生産者にどの程度渡っているのだろうか?

 

何の因果か分からないが・・・

都市伝説並みの話であるが、食べて応援を公言していた有名人が、

がんを患ったり、死亡している例は多いのだそうだ。

もちろん、今の時点で因果関係は分からない。

しかし、食べて応援を公言していた人に軒並みがんを患っているのは、

たまたまなのだろうか?

 

福島県の人は福島県産を食べない人もいる

福島県の人が福島県産を避けているのだ。

これは、被災地以外の人には、やはり危険なのではないの?

と思われることは想像に難くない。

地元の人ですら避けるのに、それ以外の地域の人が

福島県産の農水産物を食べるとは思えないのだ。

 

よって食べて応援運動は崩壊している。

少しは応援になるのかもしれないが、

今の時点では、恐らくそんなことにはならないだろう。